ギャンブル中毒から勝ち組になるまで

こんにちは、だくおです。
第1章の今回は、まだ僕がスロットで負けていた頃の話です。

今思い出しても惨めな気持ちになるような
エピソードもありますが、できる限り
ありのまま当時の感情を振り返って書いていきますね^^

僕の学生生活は、周りの友達とはちょっと違ってました。

スロットという非常識な金稼ぎの手段を持っていたし、
時給800円のアルバイトはやる気がなくなって辞めてしまいました。

でも、最初から勝てたわけではありません。

学生時代に最高年間800万。
累計で1500万以上稼ぎましたが、

それは何千時間という莫大な時間を費やした結果で、
代償として失ったことも多かったです。

良くも悪くも、スロットとの出会いが、
僕の人生を大きく狂わせました。

ぼったくり店での初打ち

パチンコホール

時代は200X年にまでさかのぼります。
(詳細は大人の事情で伏せています 笑)

スロットを始めたキッカケは、
友人からの些細な誘いからでした。

「ギャンブルなんてどうせ負けるものだし…」

なんて思いつつ、完全な興味本位で付いていきました。

学校帰りに向かったのは、
普段もたまに通る道にあった靴屋さんが潰れて
最近新しく改装された綺麗な建物です。

いつもは素通りしていたその建物が、
その日の目的地でした。

入口の自動ドアが開くと、
色んな機種のBGMや、玉・メダルのぶつかる音が
ごちゃまぜになった、お馴染みの爆音が僕の体押し寄せて・・・

は来ません(笑)

店内はガラガラで、
ほとんど客なんていなかったのです^^;

ガラガラのパチンコホール
※イメージ図

今思い出すと、7枚交換のくせして、
ほとんど設定なんか使ってない超ぼったくり店でしたw

客がほとんどいない上に、
内装がきれい・台の間隔は広めと、
快適さだけが唯一の取り柄でしたね。

とりあえず「オススメ機種」と貼紙に
書かれていた機種があったので、
客は誰もいなかったが、お構いなしに特攻しました。

座ったのは4号機の「サンダーV」。

サンダーV

技術介入度が高かった代わりに、
完全攻略で設定1から機会割約99%と
今では考えられないくらい激甘の機種です。
(当時は他にもっと甘い機種もありました)

しかし当時の僕はもちろん目押しなんかできなかったし、
そもそもスロットの仕組自体何も分かりません。

ゲーセンのメダルコーナーにあるスロットマシーン
(レバー叩いたらリール回って自動で停止するやつ)と
何ら変わらない感覚しか持っていませんでした。

そんな初打ちの結果は・・・

これぞビギナーズラック!
という展開で、約1万円の勝ち!!

「丸1日分のバイト代を働かずに一瞬で稼げた!」

僕は有頂天になり、
凄く興奮したのを今でも覚えています。

あんなゲームみたいな機械から出てきた
メダルを換金できる…。

ゲーセンのメダルゲームなんかとはケタ違いの興奮でした。

最初はレバー音で成立役が抽選されるなど、
スロットの基本仕様も知らなかったので、
7がテンパイするたびに興奮してました。

人はこうやってギャンブルにハマっていくんだなぁ、
と今にして思いますね^^;

この日もし負けていたら、スロットにのめりこむこともなく、
また今とは違う人生送っていたかもしれません。

それからは調子に乗って同じ店に
友達と打ちに行ったり、
グランドオープンした店に、
一人で打ちに行くこともありました。

座る台はいつも適当。
勝つこともありましたが、
当然負けることのほうが多かったです。

初打ちで勝った分なんて、
あっという間に消えてなくなりました・・・。

負け組

財布の中に千円札がなくなると、
店員に500円玉2枚を千円札に変えてもらって、
全財産を賭けた最後の勝負
をしたこともあります。

こんな恥ずかしいことしてるやつ、
いまだ自分以外に見たことありません(笑)

自動販売機のジュースを買う金がないほど、
追い込まれていた時期もありました。

・・・

思い出すだけで、惨めな気持ちになってきます。

完全なギャンブル中毒でした・・・

スロットにハマってしまったばかりに、
そんなみじめで貧乏な学生生活が半年ほど続きました。

最初に自分を誘った友人も含め、
周りの友人はみんな負けていて、

1人・・・

また1人・・・

と、徐々にスロットから遠ざかっていきました。

そんな中で、極度の負けず嫌いである僕は、
負け組のまま引き下がるなんて出来ませんでした。

勝つための猛勉強開始!

スロット雑誌

「どうにかして勝てないものか…」

それからは独力でスロットの猛勉強を開始します。

周りに勝っている知り合いはいなかったし、
今みたいにインターネットで簡単に情報が
手に入る時代ではありませんでした。

(当時は●●直撃打法!みたいな、
詐欺の情報商材が流行ってました)

雑誌を買ったり、
プレステのゲームで目押しの練習をしたり、
行動範囲を広げて複数の店舗を周ったり、
勝っていそうな人の行動を観察したり…

勝ち方を模索する日々が続きました。

そしてたどり着いた立ち回りが、
「天井ハイエナ狙い」です。

特にお世話になったのが猛獣王という機種です。

猛獣王

当時の機種の中ではずば抜けて天井が強力で、
まさにハイエナ向きの機種でした。

猛獣王のおかげで収支も安定してきて、
この頃から勝つための立ち回りも徹底するようになりました。

初めて万枚を達成したときは、
ボロボロの財布に札束を詰め込んで、
一人で舞い上がって歓喜していました。

ある日、
バイト先で当時仲の良かった社員のにーちゃんと
雑談していたときのことです。

社員「だくおって普段休日とか何してんの?」

僕 「友達と遊んだり、あとスロットとかよく行きますね。」

社員「スロットか~。俺もパチンコ昔よくやったわ~。」

僕 「そうなんですね!今は打ってないんですか?」

社員「そーだな。色々あって今はやってないな。」
  「ハマるとろくなことないから、だくおもほどほどにしとけよ!」

僕 「いや、でもちゃんとやれば勝てますよ?実際100万以上浮いてるし。」

社員「・・・・・・(は?)」

社員のにーちゃんの目つきが変わりました。
いつもはとても優しい口調の人でしが、
次第に声のトーンが高まっていきます。

社員「だくお!今すぐ車買った方がいい!!」

僕 「いや、車とか特に必要ないんで…」

社員「いーから、今のうちに物に変えておけ!」

僕 「・・・・・」

予想外の反応に何も言い返せなくなってしまいました。

昔パチンコで負け続きだった社員の目には、
まよえる貧乏学生に、たまたま天が味方しただけのように映ったのでしょう。

『勝っているのは運が良かっただけだ!』
『今のうちに勝ち逃げしておくのが身のためだぞ!』

直接口には出さなかったものの、
たぶんこう言いたかったのでしょう。

ギャンブルにハマっている僕を心配してくれたのです。

でも既にこの頃の僕は、
「スロットは勝てる」という確信がありました。

これからも勝ち続ける自信があったし、
運だなんてとんでもないと思いました。

その後も猛獣王を中心に、
その他天井狙いメインの立ち回りで、
順調に勝ち額を積み重ねていきました。

そしてついにはスロットだけで、
200万円ほどの現金を得ることができたのです。

バイト先の店長との闘い

さすがに時給800円のバイトも、
バカバカしくなってしまい、
ある日、ついに僕は決心しました。

怒ると鬼みたいに怖い当時の店長に打ち明けました。

僕 「すみません、今月限りで辞めます」

店長「今人出不足なのに、バカ言え!」
  「他のメンバーのことも考えろ!」

あらん限りの言葉で僕を罵倒する店長。

何も言い返せませんでした。

僕はただただ悔しく、うつむきながら、
次の言葉をつむごうと下を向いて罵詈雑言に耐えていました。

・・・だが、退職の意思だけは変わりません。

ついに店長が口を開きました。

店長「・・・本気なのか?」

僕 「・・・はい。」

店長「辞めて、どうするつもりだ」

僕 「はい。スロットで生きて行きます。」

店長「・・・・・・(は?)」

言葉を失った店長でしたが、
その表情は、まるでゴミ捨て場に捨てられた、
痩せこけた犬を見るような心境を物語っていました。

『・・・ギャンブルで稼ぐなんて、愚かなやつだ。』

そう心の中で言ってくるのが聞こえるかのような目つきでした。

結局辞表が受理されたのは、
追加30分の罵詈雑言を浴びせられた後でした。

こうして僕に自由な日々(と、当時は思っていた)が訪れました。

スロットで遊びながらお金まで貰える。
しかもアルバイトの何倍も効率的に。

そんな夢のような状況に、
僕は無敵になったような感覚になりました。

さて、完全に調子に乗ってしまった僕ですが、
その後どのように廃人化していったのか?

興味のある方は続きをお読みください^^

第2章 期待値依存症の廃人が鮮血に染まる夜