絶対に使ってはいけない設定判別ツール

注意事項・危険

以前こんな記事を書きました。

ツールを鵜呑みにするのは危険!設定判別で気を付けるべき「二重カウント」とは?
(お時間あれば↑を先に読んでいただけると
この記事の内容も伝わりやすいかと思います)

今回は具体的に
このツールはまずいだろ…
というのを紹介したいと思います。

鵜呑みにしてはいけないどころか、
絶対に使ってはいけない設定判別ツールの典型例です。

結構使っていた人もいたかも…。

それではご覧ください。

スロマガ・北斗の拳将のツール

北斗の拳将 スロマガ設定判別ツール画面1

若干ブームは過ぎていますが、
上の画像はスロマガにある北斗の拳将の
設定判別ツール対応項目の一部です。

実際にこのツールを使って、
「え?こんなに高設定濃厚の結果になるの?」
と思った方は結構いるのではないでしょうか。

それもそのはず。
このツールには僕が以前問題視した
「二重カウント」が含まれているからです。

ポイントはレア小役時のボーナス重複率
中段チェリー…33%
強スイカ…50%
など重複率には設定差がないのがこの機種の特徴です。

設定差があるのはレア小役確率そのもの。

つまりレア小役さえ引けていれば、
ボーナスと重複してもしなくても
設定期待度におよぼす影響は変わりません。

厳密にはボーナス種類に差はありますが、
レア小役がボーナスに繋がるかどうかは
設定一切関係なし。完全な運です。

で、問題のツールの画面に戻りますが、
例えば強スイカ重複の赤BIGを引いた場合、
あなたなら以下のどれに入力しますか?

北斗の拳将 スロマガ設定判別ツール画面1

「強スイカ」にプラス1回
「赤BIG」にプラス1回

このように入力する方がほとんどかと思います。
これはユーザーが任意に選択できるものではなく、
そう入力せざるを得ないように元から設計されています。

でもよく考えるとこれって変ですよね。

さきほど、

「レア小役がボーナスと重複してもしなくても、
設定期待度におよぼす影響は変わらない」

と書きましたがこの入力方式だと、
ボーナス重複した方が高設定期待度が
高くなってしまいそうです。

試しに以下2ケースで判別結果を比較したところ…

設定判別ツール結果の比較

①総ゲーム数2G・強スイカ1回・赤BIG1回
②総ゲーム数2G・強スイカ1回・ハズレ1回(入力無し)

①の判別結果
北斗の拳将 スロマガ設定判別ツール画面2

②の判別結果
北斗の拳将 スロマガ設定判別ツール画面3

やはり①のボーナス重複している方が
高設定期待度が高く出ました。

実際は赤BIG重複強スイカよりも
単独強スイカの方が設定差が大きいにも関わらず。
(高設定の方がREG比率が高いため)

これは明らかに矛盾する結果です。

なぜこんなことが起こってしまうかというと、
(ボーナス重複を含む)強スイカと
強スイカ重複のボーナスを二重カウントしてしまっているから
です。

これがこのツールを絶対に使ってはいけない理由です。
(レア小役のみ入力、単独ボーナスを脳内判別するならまだアリ)

単独メインの機種ならまだしも、
レア小役重複がメインの機種でこの仕様では
現実とかけ離れた判別結果になることが非常に多いです。

ボーナス重複を除く「単独小役」で数えるべき

ではどうカウントするのが正解か?

  • 各ボーナス
  • ボーナス重複を除いた単独小役

を別々にカウントするべきです。

先ほどの例で言うと赤BIG重複強スイカと、
単独強スイカは完全に別フラグとして考える。

そうしないボーナス重複時に
レア小役とボーナスが二重カウントされ、
矛盾した結果が出てしまいます。

特に北斗の拳将はレア小役重複の割合が高く
もろに影響が出てしまうので取り上げましたが、
この考え方は他の機種でも同様です。

それを理解せず、
あるいは頭では理解していたとしても、

「ツールが良い感じにやってくれるだろう」

と思っていると痛い目を見る場合が
あるので本当に気を付けてほしいです。

このツールを使って重複率引き強の低設定を
高設定濃厚と勘違いして粘ってしまった方も
かなりいそうな気がします…。

設定判別ツールがダメなわけではない

最後に勘違いされないよう補足しておくと、
「設定判別ツールは使い物にならない」
と言っているわけでは決してありません。

スロマガのツールがダメだというわけでもないです。

僕は特定機種や場面に応じて
設定判別ツールを使った方が
立ち回りの精度は上がると思っていますし、
ほぼ全機種網羅しているスロマガのツールにも
普段からよくお世話になっています。

●●はダメ・使い物にならない
がこの記事の本筋ではなく、

ツールは人が作っているもの。
内部数値をミスることもあれば、
今回の例みたいに設計上のミスも起こりえる

ということです。

僕がこのブログで公開している
自作ツールも例外ではありません。

なのでツールに頼れる部分は頼りつつ、
最終的には「自分の頭で考える
癖はぜひ付けて欲しいなと思います。

スロット・パチンコが上手い人は
自分で考える力がずば抜けて高い場合が多いですし、
何にでも応用が利く能力ですね^^

僕も設計ミスがないように
細心の注意を払っていきますし、
誤った使い方をされないように
十分フォローはしていくつもりです。

なのでスロマガも便利ですが、
よかったらこのブログで公開している
各種ツールも使っていただけると嬉しいです!

スロット 設定判別ツール・設定差解析記事まとめ

4 件のコメント

  • 確かにスロマガのツールの一部機種では(ここでは言えませんが)低設定が必ず高設定挙動を示すので自分はそのツールの低設定が高設定になる要因を調べた上でその部分のみ使わないようにしています

    自分が思う(もちろんスロマガサイドも設定差があると書いていますが)高設定推測要素もバッサリ簡略化されていた為です

    それだけでも3項目以上の追加データ入力欄がなければ本来の設定推測なんてできないからです

    なので実際にはツールを作成した人物が全て悪いって事になりますね

    人気があるから真面目にしようとかだと不人気機種を打っているユーザーの信頼度を落とす行為にしかなりませんからね

    • 「低設定が高設定になる要因を調べた上でその部分のみ使わないよう」というのは素晴らしいですね。

      項目の簡略化については、モードや状態が絡む項目に関しては簡略化されがちですね。
      そもそもですが、例えば絆みたいにモード・状態推測が必須な機種で「本来の設定推測」なんてツール主体でやるものではないので、ツール作成者がすべて悪いというのは少し違うのかなと思います。
      単に項目追加するのは簡単ですが、どうしても使いこなせる人が少数派になる(=誤った使い方をされやすくなる)ので、あえて簡略化しているのが大半でしょうね。

  • これは強スイカでBIGが当たったというよりもただ契機不明のBIGも当たってる方が上というだけの結果なのでは?2Gというのがあれですが、そのゲーム数で揃えられるどうこうは多分ほとんどの場合考慮しなくていいからでほとんどの場合はそれなりのゲーム数でBIGが一回多いなら設定推測としてプラスだよねってことで別に矛盾しないと思いますけど。

    • >ほとんどの場合はそれなりのゲーム数でBIGが一回多いなら設定推測としてプラスだよね
      単独メインの機種ならたしかにその通りなのですが、同時当選メインの機種でその考えは危険です。
      ほとんどの場合はレア小役が引けた結果、ボーナスもたくさん引けているだけですし、レア小役確率は(このツールの場合同時当選分も含めて)別項目ですでに考慮されています。
      ノーマルタイプを打てば分かるかと思いますが、同時当選率33%や50%なんて上下にぶれまくりますよ。

      ツールの落とし穴にはまらないように、本当に気を付けてほしいです。

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