スマスロ北斗の拳の期待値稼働(天井狙い)はどれぐらい荒れるのか?大量シミュレートで検証

スマスロ北斗の拳

期待値見える化のだくお(@dakuo_slot)です。

大量実戦値から計算したスマスロ北斗の拳の天井期待値をベースに、実際に天井狙いした際にどの程度上ブレ・下ブレが発生するのかをシミュレートで検証しました。

天井期待値

朝イチ以外(履歴状況非考慮)

スマスロ北斗の拳 天井期待値(朝イチ以外)

設定変更後

スマスロ北斗の拳 天井期待値(設定変更後)


【算出条件】
※設定1相当(機械割98.0%)・2億1025万Gの実戦値ベース
※設定変更後は全リセホールのサンプルのみ使用(1回でも朝イチ840G超えたホールのサンプルはすべて除外)
※開始ゲーム数は液晶表示ベース
※AT終了後1G連を確認して即やめ
※履歴状況は非考慮
※内部状態などはすべて開始ゲーム時点での平均値とする
※ゾーン期待度・初当たり期待枚数分布は実戦値を元に算出
※通常時のベルナビ非考慮
※コイン持ちは34.7枚/50枚
※AT小役パート中の純増は4.1枚/G
※継続バトル中の減算は通常時のコイン持ちに加え、ベルナビも考慮(ベルナビ発生率はAT中ボイスのマイ条件達成人数をもとに推測)
※開始時点では非前兆中(開始25Gの初当たり除外)

【設定1相当サンプルの抽出条件】
・全集計期間中の平均初当たり確率が1/368.5より悪い、かつ小役全取得時の平均機械割が99.4%以下のホール
・上記条件に当てはまらないホールでも、月~日の週間データで同様の条件を満たしている、かつサンプルが20万G以上ある週のデータは抽出対象とする
・初当たり確率と機械割の算出精度を担保するために、閉店前のやめどきバイアスによる集計上の上振れ対策実施済み

引用元:期待値見える化だくおnote

シミュレート条件

  1. 朝イチ以外(履歴状況非考慮)で機械割105%ラインの490Gから天井狙いするケースを想定
  2. 490G開始の期待値計算に使用したサンプル(初当たり139,879回分)の中からランダムに100台分を抽出。100台分の機械割(≒実収支)・平均初当たり確率・AT平均獲得枚数を記録
  3. ➋を100台分×10万回繰り返して、各項目のブレを検証する

対象サンプル(初当たり139,879回分)の平均値は以下の通り。

打ち始め 490G~
平均初当たり 1/349.1
AT平均獲得 587.7枚
期待値(1台) 1695円
機械割 105%

ハマるほどAT平均獲得枚数が多くなるので、機械割105%ラインだと初当たり自体はそれほど軽くないのが特徴です。

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事前アンケート取ってみた


Twitterの投票で機械割105%の天井狙い100台分のトータル収支がプラスになる確率を聞いたところ、「85%未満」が断トツで多かったです。(選択肢に”閲覧用”を入れていなかったので、結果見たい人が適当に入れてしまった可能性もありそう…)

数字に強そうな方や、リプ・引用リツでは「95%以上」に入れている方が多かったですね。

だくお
僕もシミュレートかける前なら、ほぼ間違いなく「90%~94.9%」か「95%以上」に入れていたなぁ。

100台×10万回のシミュレート結果

機械割105%の天井狙い100台でトータル収支がプラスになる確率は……

84.7%です!

よってTwitter投票の正解は「85%未満」でした。

正解率45%は完全に予想外…。(90%以上に投票する人が多くて、実際はこんなにブレるんですよ~ってオチになる予定だった)

Twitterでは「85%未満選ぶ人多すぎ」っていうコメントが結構多かったのですが、僕も完全に同じ気持ちでしたw

次にもう少し踏み込んで、各項目別にどれぐらい上ブレ・下ブレが現実的に起こりえるのかを検証していきます。

今回のシミュレート結果における95%区間(100人中95人がこの数字の範囲内に収まるという意味)は以下の通り。

項目 95%区間
収支 -127,000円~540,000円
機械割 96.1%~114.9%
初当たり確率 1/301.3~1/398.6
AT平均獲得 451.3枚~767.3枚

あくまで目安ではありますが、100台消化時点でこの程度のブレは、現実的に十分起こりえる範囲内といえます。

特にAT平均獲得枚数のブレが300枚以上とかなり大きく、収支は667,000円(1台あたり6,670円)も差が出ていますね。

1台あたり平均消化が560Gぐらいなので、5万6千Gも回してこんなにブレるのかとシミュレートした僕自身もかなり驚いています…。

ちなみに収支トップは+1,231,000円(機械割127.2%)。最下位は-386,000円(機械割88.1%)でした。ヒキの格差エグすぎ…

狙い方によってはさらに荒れる!?

ここまでのシミュレートは履歴状況不問の天井期待値をベースにしていましたが、AT平均獲得枚数が多い状態(いわゆる優遇状態)なら機械割105%ラインは360Gまで下げることができます。

今回の記事は狙い目について書くことを目的としていないので優遇状態の条件は伏せますが、気になる方は以下の有料noteをご覧ください。

以下が全体平均と優遇状態を比較した表です。

項目 履歴状況不問 優遇状態
打ち始め 490G~ 360G~
平均初当たり 1/349.1 1/359.4
AT平均獲得 587.7枚 604.3枚
期待値 1695円 1728円
機械割 105% 105%

優遇状態の天井狙いは浅めから打つ分初当たりが若干重い分、同じ機械割105%からでも若干荒れやすく勝率も下がります。

同じ理由でスマスロ全般の有利区間切れ狙いなど、初当たり確率よりAT期待枚数をよりどころにした狙い方も、通常の天井狙いと比べて荒れやすくなりがちなので理解しておきましょう。

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シミュレート結果詳細(20台/50台/100台/300台/1000台)

いったい何台消化すれば安定するのか気になる方も多いと思うので、台数変えて複数パターンシミュレートしました。

データ量の多い履歴状況不問だと全部終わるのに1週間近くかかりそうだったので、比較的データ量の少ない(360G開始で初当たり51,722回分)優遇状態でシミュレートしています。
機械割(≒実収支)分布
スマスロ北斗の拳 天井狙いシミュレート 機械割(≒実収支)分布
  • 50台(約3万G)時点だと収支マイナスの確率は約25%もある(地獄・通常での中段チェリーのAT当選率と同じ)
  • 勝率95%を超えるのは大体15万Gぐらい
  • 1000台(約58万G)消化したらさすがに勝率はほぼ100%。ただし機械割の95%区間は102%~108%まで広く分散
  • 1000台消化で期待値±100万円程度のブレは現実的に発生する

続いて初当たり確率とAT平均獲得枚数の分布になります。

初当たり確率分布
スマスロ北斗の拳 天井狙いシミュレート 初当たり確率分布
AT平均獲得枚数分布
スマスロ北斗の拳 天井狙いシミュレート AT平均獲得枚数分布

下ブレと安易に決めつけない

ここまでヒキ(確率)による上ブレ・下ブレの話でしたが、当然ヒキ以外にも収支が上下する要因は複数あります。

何事も一つの要素にとらわれると他が見えなくなってしまいがちので、思うように収支が付いてこない場合でも、安易に下ブレだけが原因と決めつけるべきではないです。

下ブレでも起こりえる範囲内だからといって、下ブレだけが原因とは限りません。

北斗で特に気を付けるべきなのが、小役取りこぼし地獄スタートによる期待値減です。

天井期待値は打ち始めモード不問(開始ゲーム時点の平均状態)で計算しているので、前任者がモード判別済で地獄モードから打たされた場合は期待値が下がります。

モード判別の知識があればAT後の天国フォローによる期待値上乗せで帳消しできるレベルだと今では思っているのですが、モード判別が甘いと打ち始めのマイナスだけ押し付けられて計算値より下がるケースが考えられます。

note購入者の方からDMで直接相談を受けているとモード関連の知識が乏しいことによって、やめどきのモード判別で損している方はかなり多い印象ですし、AT後の天国ハイエナもいまだに結構拾えてしまいますね。天国滞在中の機械割は130%ぐらいあるのにもったいない…。

スマスロ北斗は良くも悪くも打ち手の技量によって機械割が上下する台です。

解析を頭に入れるのはスタートラインで、さらに実戦経験を積み重ねて精度を上げないと上手い人との差は埋まりません。

今回はAT後即やめで機械的にシミュレートしただけですが、実際の稼働ではやめどき・モード判別精度によるブレも加わるので注意しましょう。

まとめ

だくお
期待値で飯は食えない

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